瞬也「…空、お前何者だ?

なんか重要なこと隠してんだろ。」



俺の背後から鋭い視線が突き刺さる



空「何のことだ
俺は人間でただの高校生。それだけだ」



瞬也「あくまでも話す気はねぇってことか?」



…瞬は俺が、俺らが隠していることについて薄々気がついている。



……あぁ。確か昔から鋭いやつだったな、



変な言い訳したって無駄だろーしな。



空「…お前には、お前らには関係ない話だ。
これ以上は首を突っ込まない方が身のためだぜ?」



深入りしないよう、しっかりと予防線を張っておく



…間違ってでもあいつらに被害がいかねぇように。



ブロロロロロローーー



教室に暫く沈黙が続いると学校手前で大量のバイクのエンジン音が聴こえた



…そろそろ始まるな。



バァーン



この教室まで聴こえるくらいうるさかったざわめきが体育館の扉を思い切り開ける音によって静まった



空「…理事長様はここに居ていいのかよ?」



負けることはないだろうが、一応理事長な訳なんだから体育館にいろよ。



瞬也「…お前も行くか?」



…頷かなければ瞬はここにいる気だろう



ま、ついでにあいつらの動きも見てぇし?



空「…いくぞ」



俺ら2人は体育館に向かって歩き出した。