バッ 振り向くと、そこには全く見慣れない顔の男がいた。 コイツ、なに…?! 気配もせず私の背後に立つなんて有り得ない…! 「アナタ、何者なの…!」 「よくぞ聞いてくれたァ! 聞かれて名乗るも烏滸がましいが、問われて答えぬも男の恥よ! 俺は名をゴリョウ、性は棄てたお尋ねモンでい!」 …あ、コイツ馬鹿だ。