「見ていたの?」 『手紙しまうところ、見ちゃった。 ごめんね…。』 「なんで謝るの。 亜希、何も悪いことしてないよね。」 一息おいて、亜希が続けた。 『あれって…ラブレター、だよね? ジローくんに彼女が出来るなんて、考えたことなかったの。 なんか、よくわからないけど、ぐちゃぐちゃで…。』 涙目になりながら、消え入りそうな声で、亜希がつぶやく。 この人は本当に、 残酷で、愛しい。 何かが湧き上がる感覚に襲われる。