放課後。 中庭へ向かうと、金山さんは既に到着していて、 花壇の前に置かれたベンチに腰掛けて、空を眺めていた。 その視線の先には大きな雲。 金山さんは僕に気付いていない。 ベンチまで歩を進め、隣に腰掛ける。 すると、ようやくこちらに気付いたようで、体だけこちらへ向けた。 「え、あっ!本山君!」 『久しぶりだね、金山さん。』 金山さんの顔がみるみる赤くなる。