課長さんはイジワル2

「ちょっと待ってて!」

「愛?」

「すぐだから」


ブランケットを体に巻き付け、急いで机の上にあるノートパソコンを開き、電源をつける。


「愛?どうした?」


確か、与作兄ちゃんがWEBの……


画像倉庫にファイル名を打ち込む。


あった!


「愛?」


ベッドから身を起こし、課長はズボンをはくと私の横に立つ。


「どうしたの?いきなり」


私はアイコンにカーソルを合わせて、ダブルクリックする。

パソコンの画面いっぱいに動画が広がり、画像が鮮明に映し出される。


「え?何?これ……俺?」


課長が私の椅子の背もたれに片手をかけたまま、中腰になって画面を覗き込む。


「……じゃない。まさか……この顔……」


私はパソコンのボリュームを上げる。


「課長のお父さんだよ。与作兄ちゃんに録画してもらったドキュメンタリー。
5年前に放送されてて……」


パソコンの中から声が聞こえる。


『まだ、生れて間もないプロジェクトですが、これは僕のライフワークだと言う信念でこれからも続けていきたいと思います』