課長さんはイジワル2

でも、楽しそうに踊るとぉちゃんとかぁちゃんのダンスを見て感じた。


ただ、踊りたい。


想いのままに……。


体から迸る命の輝きが私を躍らせてくれる。



喉に小さな嵐が宿る。


足には無数の針で刺されたような痛みが断続的に襲ってくる。


それでも……


今はただ命を懸けて踊りたい。



喘息の苦しみとか

足の怪我の痛みとか

ALSの悲しみとか



全部、『生きてる』から感じられるんだ。



生きるんだ。


命の限り、生きる。



課長と一緒に。



「はぁ……はぁ……っ……」



踊り終えて、課長に支えられるように抱き留められる。