それから程なくして、救急車が到着する。
大事をとって病院で診てもらうことになり、安田が一緒に救急車に乗り込む。
「ごめんね……安田」
「何度も謝らないでいいよ。俺のことは気にしなくていいから、寝て?」
「……うん」
私のおでこを撫でてくれる安田の手を掴む。
確か、以前、研修センターでも安田は私を救ってくれたっけ……。
それなのに、安田が精一杯の想いを込めてしてくれた告白を私はすっかり忘れて……。
今、思えば、ひどいことした。
その上……
「安田……」
「うん?」
「あの時、安田のこと『嫌いだよ』なんて言ってごめん」
安田はかすかに微笑むと、私の頭をぽんと軽く叩く。
「……そんな昔のこと、もう忘れた。いいから寝なよ、ずっとそばにいるから」
救急車の揺れに体を預けて、いつの間にか目を閉じる。
大事をとって病院で診てもらうことになり、安田が一緒に救急車に乗り込む。
「ごめんね……安田」
「何度も謝らないでいいよ。俺のことは気にしなくていいから、寝て?」
「……うん」
私のおでこを撫でてくれる安田の手を掴む。
確か、以前、研修センターでも安田は私を救ってくれたっけ……。
それなのに、安田が精一杯の想いを込めてしてくれた告白を私はすっかり忘れて……。
今、思えば、ひどいことした。
その上……
「安田……」
「うん?」
「あの時、安田のこと『嫌いだよ』なんて言ってごめん」
安田はかすかに微笑むと、私の頭をぽんと軽く叩く。
「……そんな昔のこと、もう忘れた。いいから寝なよ、ずっとそばにいるから」
救急車の揺れに体を預けて、いつの間にか目を閉じる。

