「ビールなら、1階を出て右隣にある通りの酒屋で沢山取り扱ってますよ」

「詳しいんだね。良くここに来るの?」


しまった!


「いっ、いえっ!!たまにしか……。それに、酒屋はここに来る途中にたまたま見掛けたんです」

「ふ~ん……」



吉田さんは謎だ。



課長も結構ポーカーフェイスだけど、この人の場合はもう能面に近いと言ってもいいくらい表情が全く読めない。


ええっと……

こう言うのを確か……

なんて言うんだっけ……?


『類は友を呼ぶ』


おおっ!


そうだ、これだ!