お腹を押さえながらソファに座って脱力していると


「あれ?愛ちゃん?」


誰かから声をかけられる。


顔を上げて、凍りつく。


「よ、吉田さん!」

「何?買い物?」

「あっ、えっ、はっ、はい!」


やばい!


もんのすっごーーーーっくやばい。


笑いながら笑顔が引きつる。


「へぇ~、一人?」

「あ、はい。吉田さんもお一人ですか?」

「いや、俺は押尾と。ビールを買いに来たんだけど迷ってさ」


『迷ってさ』で、何で3階の婦人服売り場に来るのよ!


迷うにもレベルってもんがあるでしょ!