「ママ~!パパ~!!」


諒と沙希が泣きながら二人の後を追い、ベッドルームへと消えていく。


リビングが一気に静まり返る。

今や気まずさ指数1000%。

沈黙に次ぐ沈黙に、先に耐えられなくなったのはとぉちゃんだ。


「ま、まぁ、とりあえず、座らんね。立ち話もなんじゃけん……」

「お……おほほ。そうね。今、飲み物をお持ちしますから……ええっと、乾杯……佐久間さんはコーヒーでよろしかったかしら?」

「えっ?いえ、お気遣い無く……」


再び、沈黙。


どっと冷や汗が出る。