目を覚ますと、病院のベッドの上。


腕には点滴から伸びる管。



「気分、どう?」



そして、ベッドの横には課長の心配そうな……顔。


「課長……私……?」

「喘息だって」


喘息?

何、それ?


「ごめん。愛は嫌がってたのに……無理に車に乗せた。

それが強いストレスとなって誘発されたんだろうって医師が……ごめん……」


私の手を両手で包み、額に当てながら課長は目を閉じる。