とは言え、ムカツク。


なんか、最近はことごとくこの人の手の平で転がされているような気がする。


ぐっすり眠ってる課長の頭をポカリと殴って、

「……ん」

なんて起きそうな課長の様子に慌てて彼の腕枕で寝たふりをする。


いいや、それでも。


課長の腕の中は全てを引き換えにしてもいいくらい居心地がいい。



……けど。


ん?

ちょっと、待って……!



パチリと目を開ける。