代わりに吉田さんと押尾さんが駆け付けて、課長の頭をポカスカ殴ってる。


「ったく!いい年して何やってんだよぉ!!」

「ごめん。迷惑かけて」


二人に謝る課長の声が聞こえる。


「反省文の提出で済んだ」


もっとひどい罰を受けるかもしれないと思っていた私は、ほぉ~っと肩の力が抜ける。


その私の横を安田が駆け抜ける。


「佐久間課長!すみませんでした!
 本当に、すみませんでした!」


安田はずっと頭を下げたまま、課長に何度も謝っていた。