「ごめん、安田。すぐに返事しなくて、本当にごめん……」



無言で見下ろしている安田が何を考えているのか分からなくて、動悸が激しくなると同時に指先が冷えてくる。


ずっと忘れてたなんて、とても失礼すぎて言えない。



「ごめんってことは、断るってこと?」


「ごめん……」



顔が上げられない。



「いつから佐久間課長と付き合ってるの?」


「それは……」


「僕には聞く権利、あると思うんだけど」