教授たちからは、自分の感情を抑えるように言われた。

 でも子供にそんな器用なことができるはずがなかったから、違う方法を取った。


 それは、話さないこと。


 何があっても、何を言われても、必要最低限のことしか言わない。

 そうすれば感情を動かされることはない。


 結果として暴走することもなかった。


 すべてはうまくいったと思われていたが、そんな僕を、両親や教授たち以外の何も知らない大人たちは「可愛くない」と一蹴した。