……どこからともなく聞こえてきた声。


 ばっちりフライングした私は、そのまま机に倒れ込む。

 そんな私の横で、頬を引きつらせている若葉くん。

 何とも言えない雰囲気の中、ガラガラッとドアを開け、陽気な顔で教室に入ってきたのは。



「おはようございまっす、朝桐です!」



 え……えーと…………。



「……おはようございます?」


「いや、そこはツッコんでもいいところだぞ」


「バッカだな。セラちゃんは優しいの。察してやれよー」



 ぞろぞろと入ってきた和久井くんや日野くんの言葉に、混乱中の脳内状態がさらに悪化した。

 ちょっと待って、廊下でため息ついてるのって、城ヶ崎!?