「何?」 ゆっくりと足を止め、今川さんを見つめる。 相変わらず肝が座って落ち着いている。 どんなときでもクールで優しい翼が大好きだ。 「なんで…なんでちなみをフッたのよ!!」 新川さんは相変わらず今川さんの胸に抱きついたままだった。 翼は口をゆっくりと開けた。 「今…付き合うとか、考えられないんだ。」 新川さんの肩がピクリと動いた。 そしてそれと同時に翼の言葉が私の心に刺さった…