ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛

学校に行くのが、つらくてつらくて仕方がなかった。


でも、『つらいから行きたくない』なんて甘ったれたことを思う自分の弱さも認めたくなくて。


とにかく重い体を引きずるようにして登校して、ただただ勉強した。



中学になっても、その雰囲気は続いた。


そのころには無視されるのにも慣れて、女子とは口をきかないのが普通になって、平然と過ごせるようになっていた。



私は一人が好きなの。


好きで、自分で選んで、あえて一人でいるの。



そういう仮面をかぶることを覚えた。



そのころから男子に告白されることが急に増えて、それも女子たちの否定的な感情に拍車をかけたのが分かった。



でも、もうどうでもよかった。


嫉妬されているだけ、と自分に言い聞かせて、女子との付き合いは諦めた。



群れるのも、馴れ合いも、もともと興味がなかったし。


女子に特有の友情関係の駆け引きやもつれやごたごたから解放されて、むしろラッキー、というくらいに思うようにしていた。