俺の愛情たっぷりの挨拶をズバッと斬ったのは
まだ眠そうな顔で席に着いている
深山 美都ちゃん。
高校1年生。
ちなみに俺は2年生。
うざったそうに俺を見る美都ちゃん。
「今日も可愛いね!」
そんなの御構い無しに、彼女に近づく。
まだホームルームが始まる前。
彼女の教室には、まだ半分も生徒が来てない。
「……先輩は相変わらず朝からウザいですね。」
「もぉー照れちゃってぇ。
そんな美都ちゃんも可愛いけど」
語尾に星がつく勢いで言う俺に、眉を潜める美都ちゃん。
あぁー。そんな事したらせっかくの可愛い顔が台無しだよ。