チュパチャ事件から1週間。


あの日以来、また冷たい美都ちゃんに戻ってしまった。


「ねぇマサト。」


「なんだよ玲。そんな深刻な顔して」


3時間目と4時間目の間の休み時間に、マサトに相談する。


「美都ちゃんはさ、俺以外の奴には懐いてるよね……」


はぁ……考えただけでため息が。


「ん?あぁ、そうだな。」


ププっと笑うマサト。


こっちは真剣なのに。


「どうして俺だけ懐いてくれないの?
クラスの奴らにも懐いてるのにさ、
毎日いる俺にだけ冷たいよ?」


関係ないクラスの連中より下だよ?


俺凹むよ。


「お前もバカだなぁ」


「なんでだよ!」


イラっとする。



マサトよりは頭良いし。