俺は康介。

朝は、隣の家に住んでいるみゆきを起こ

すことから始まる。窓に向かって石を投

げる。そして、二度寝しているあいつに

向かって声をかけるのだ。そうするとあ

いつは毎朝なんで二度寝してるってわか

るの?とでも言いたげに目を丸くする。

窓のカーテンが開いてんだから見えるに

決まってんだろってのに…。そして朝迎

えに行くと「遅くなってごめんね。」と

言って出て来た。あいつは俺より背が低

いからどうしても上目遣いになっている

。こいつは自覚していないがこいつの顔

は結構カワイイ。小動物みたいで助けて

やりたくなる。天然だしな。だから男子

の中でも結構人気がある。

「康介?どうしたの?私の顔になんかついてる?」

と首を傾げて恥ずかしそうに聞いてくる

。いちいち動作が可愛すぎなんだよ‼︎

ったく。

「やっぱ、ちいせいなーと思って」

するとあいつは もぉー‼︎と怒って叩いて

くる。でもこいつ力じゃ全然痛くない。

ちょっとしてみゆきの方を見ると1人で

拗ねている。拗ねている姿もカワイイと

思ってしまう俺はかなりの重傷だ。

きっとこいつには俺はただの幼なじみと

してしか映ってないんだろーな。なんて

ことを考えていた。