落ち着いたら学校に向かった。


大泣きしたから、泣いた痕とかあったけどそんなことは気にならなかった。


クラスに入ると、LHRだったらしく、みんな泣いていた。


先生も俺を見て、察してくれたのか遅刻したことにも俺に問いただすことはしなかった。


俺は沙菜が書いた百枚ほどの手紙を、手渡しで渡していった。


千里はその手紙を読み終わると、水樹の胸の中で声を出し、泣いた。


千里につられ、他のクラスメートも泣いた。


そして、初めて水樹の涙を見た。


千里を抱きしめながら確かに泣いていた。