朝のSHRが終わり、一限が始まった。
昂は授業が始まったと同時に机に伏せ寝始める。
一限は国語。
昂は国語の時間は必ずといっていいほど寝る。
でも、昂は国語の成績が一番高いため、先生も文句を言わなくなった。
昂いわく、
「日本人なんだから、国語はできて当たり前」
らしい。
きっと誰もが昂の脳を欲しがっている。
欲を言えば、ルックスや運動神経も。
国語が終わると寝起きの昂が私の席に近づいてきた。
ここ三年で昂の考えていることは何となくわかってきた。
さっき机の中に戻したばかりの国語のノートをもう一度出して、昂の目の前へ差し出す。
「さっすが。やっぱ三年目だとわかっちゃうもんだな。」
「まあね。あ、さっきの授業で大事なとこ、一応、赤で書いといたけど。」
「いつもわかりやすくて助かるよ。」
「そりゃどーも。見習ってほしいもんだね」
「俺の睡眠時間とらないでくれたまえ。」
「はいはい」
昂はそういい、自分の席に戻った。
教室の後ろらへんから聞こえるひそひそ声に耳を傾けた。
昂は授業が始まったと同時に机に伏せ寝始める。
一限は国語。
昂は国語の時間は必ずといっていいほど寝る。
でも、昂は国語の成績が一番高いため、先生も文句を言わなくなった。
昂いわく、
「日本人なんだから、国語はできて当たり前」
らしい。
きっと誰もが昂の脳を欲しがっている。
欲を言えば、ルックスや運動神経も。
国語が終わると寝起きの昂が私の席に近づいてきた。
ここ三年で昂の考えていることは何となくわかってきた。
さっき机の中に戻したばかりの国語のノートをもう一度出して、昂の目の前へ差し出す。
「さっすが。やっぱ三年目だとわかっちゃうもんだな。」
「まあね。あ、さっきの授業で大事なとこ、一応、赤で書いといたけど。」
「いつもわかりやすくて助かるよ。」
「そりゃどーも。見習ってほしいもんだね」
「俺の睡眠時間とらないでくれたまえ。」
「はいはい」
昂はそういい、自分の席に戻った。
教室の後ろらへんから聞こえるひそひそ声に耳を傾けた。