「白崎、もう少しいれば?」 私の腕をつかむ会津くん。 「え……でも…」 そろそろ帰らなきゃ、会津くんの家の迷惑になっちゃうし…… すると会津くんのお母さんはニコリと笑った。 「優香ちゃんがいいなら、私ももう少しいてほしいわ。 奈々も懐いたようだし、凪も…ねぇ?」 すると会津くんは私から顔を背けた。 「……俺は奈々のために言ってるだけだ。白崎、時間、大丈夫?」 そう言って上目遣いで見てくる会津くん。 っ、可愛い……! 不覚にもそう思ってしまった私。