「へ、あ…私のカバン……」



取り返そうとするけど、会津くんの高い身長には届かなかった。




「おまえ、そんなんじゃ家に帰れねぇだろ。」



会津くんにそう聞かれ、頷く。



だってこんな顔じゃ心配されちゃうもんね。



「……だったらさ、俺に付き合えよ。」




会津くんはそう言って歩いて行った。



「へ、ちょっと待ってよ…」



私もそれに続いて歩いて行ったのだった。