「っ、そっか…」 ズキズキと痛む胸。 私と隣より、佐山さんの隣の方がいい。 ハッキリとは言われてないものの、前の席より今の席がいいということはそういうことだ。 「じゃあな。」 いつの間にか、私の家についていて。 「うん、送ってくれてありがと。バイバイ。」 落ち込んでるのがバレないよう、笑顔を作ってそう言ったのだった。