「もう帰る時間。俺は白崎を送って行くから奈々は先帰っといて。」 会津くんのその言葉に目を見開く。 「えっ、私はいいよ!会津くんは奈々ちゃんと……」 そう言うと会津くんはフッと笑った。 「俺の家、ここから近いから。」 「え……でも、奈々ちゃん1人だと危ないよ。私のことはいいから奈々ちゃんと帰って。ね?」 私がそう頼み込むと会津くんは私の頭を撫でた。