結婚してください

「叔父ちゃんはね、お嫁さんがいないからだらしない生活するのよ。
沙紀が叔父ちゃんのお嫁さんになってあげるから、もっと毎日しっかり起きてよね。」


「はいはい」


こんなプリンセスをお嫁さんにしたら息が詰まってしまうよ。


早く、屋敷へ戻れよ!


俺にとっての一番はもう沙紀じゃないんだよ。


里子ちゃんなんだからな!


邪魔者は早く去れ!  と、言いたいがやっぱり言えない。


沙紀の可愛らしさは天下一品なんだよな。


流石は藤堂家の娘だ。


「広樹様、緊急の連絡が入っています。」


「どうしたんだ?」


緊急の連絡とは里子ちゃんにつけていた護衛からの連絡だった。


里子ちゃんが会社へ出勤する途中で、車に接触して病院へ運ばれたということだった。


「こんな時間に出勤だと? 早すぎるだろ?!」


「いえ、通常の社員は自宅からバスや電車、地下鉄などを乗り換えて会社まで行きますから。」


「じゃあ 里子ちゃんは毎日こんな通勤で会社へ通っていたのか?冗談じゃないぞ!
俺は今すぐ病院へ行く。青木、介護士と部屋の準備をしてくれ。里子をここへ連れてくる。」


そうだ、怪我をして一人寂しいだろう。


頼るものがいないなんて、きっと今頃は心配で休めないだろう。


大丈夫だ。俺が守る。


君を守って見せるから。