「そろそろ退屈している頃だろうと思ってね。
話し相手が欲しいんじゃないのかい?」
何故、そんなことを知ってるの?
こんなこと誰も知らないはずなのに。
「さあ、どうしてそんなことを考えたのかしらね?
私は毎日忙しいのよ。あなたの相手をしている暇はないわ。」
「そうかな?
俺は君とは友人関係でしばらく君の姿が見えなくて寂しいと話したら、君の父上が喜んで君のことを話してくれたよ。」
どういうこと?
それに、いつそんな話を?!
「昨夜のパーティでご一緒させていただいたんだよ。
俺は伊澤家の嫡男で君の父上の信頼も厚い。
君の話を聞きだすのは簡単なことだったよ。」
本当に この男は最低。
一番触れて欲しくないところに触れてくる。
どうして私を放っておいてくれないの?
「用件がなければお帰り下さい。」
私はこれ以上この人に関わりたくない。
人の心の中を見透かすようで、
土足で踏み込む人は嫌いだわ。



