結婚してください


朝食を済ませると俺はすぐに会社へと向かった。


珍しくその朝は亜紀は顔を出さなかった。


昨夜も遅くまで英紀と沙紀の世話をしていたようだ。


まあ、亜紀が疲れない程度でやってくれればいいだろう。


別に全く気にも留めずに会社へと向かった。


会社へ向かう車の中で少し仮眠を取っていた。


昨夜あまり眠れなかったから。


けれど、眠れない割にはしっかり夢を見た。


亜紀が俺を誘惑してくる夢だ。


ナイトドレス姿の亜紀が寝室で眠る俺のベッドへとやって来る。


妊婦のはずの亜紀だが、何故かスタイルの良い妊娠前の亜紀の姿だ。


しかも、ナイトドレスは透けていて、ドレスの下にはピンク色の下着を身に着けているだけ。


ああ、亜紀も寂しかったんだね。


俺が欲しかったんだ。


いつも一人寝させて悪かったよ。


今夜はしっかり抱きしめてあげるから。


ん?  それにしても亜紀の体、いつの間にゴツイ体になったんだ?


ちっともフワフワしていない。柔らかくないぞ?


「英輔様? 英輔様」


亜紀、なんで英輔様なんだ? どうした?


あ?


お前誰だ?



「お目覚めですか? 会社に着きましたが。」


あ、運転手か・・・・


チッ、せっかくいいところだったのに。起こすんじゃない!


しかし、あんな夢見るなんて相当な欲求不満だな。