「ねえ、英輔。英紀はあなたに良く似ているけど、沙紀は私に似てくるわね。
沙紀はママ似なのかしらね。」


そんなことを言ってみた。


英輔はどんな反応を見せるのだろう?


英輔の反応に期待して顔を覗き込んでみると、英輔は期待以上の反応をして見せてくれた。


涙をいっぱい目に溜めていた。


「亜紀? もしかして」


「ありがとう。私の為にいろいろとしてくれて。」


「いや・・・・その、俺は」


英輔は嬉しいのか悲しいのか涙が溢れ流れていた。


そんな英輔を抱きしめた。


「英輔、ありがとう」


「亜紀!!」


英輔もしっかりと抱きしめ返してくれた。


「キスしてもいい?」


遠慮気味の英輔。


私に怒られるとでも思ったのかしら?


でも、もう大丈夫。キスされたからと怒ったりはしないわ。


「好きなだけキスしていいのよ」


「それは最高だ」