【亜紀★side】
サークルの為にプラネタリウムを3日間使わせてもらう為にと英輔の条件を了承し私はその3日間を英輔の妻として過ごすことになった。
本当ならば英輔のそばには居たくなかった。
けれど、私の我が侭でサークルのみんなに迷惑をかけたくなくてこの条件を呑んだ。
英輔のそばにはいつも藤沢愛華がいる。今回のこの招待客の中に勿論あの女もいた。
英輔と藤沢愛華が一緒に過ごす場面はあまり見たくない。
以前からそうだった。婚約者と言われながらも結局はあの女が英輔の隣にいるのだから。
名ばかりの妻の座がこんなに惨めだとは思わなかった。
ただでさえこの結婚は気が進まなかったのに、恋人までいるのだから。家柄も育った環境も全く違う私たちがこの結婚生活をスムーズにできるはずない。
本当にそう思っていた。
そんな私を気づかっているのだろうか? 私を部屋へ案内すると今日は早めに休むようにと言われた。
そう言われてもベッドは少々小さめのセミダブルベッドが一つだけ。
同じ部屋で一緒のベッドで寝る?!
そりゃあ夫婦だけど・・・・・まだ 寝室は一緒じゃないし、ううん、住む家でさえ別なのに。
いきなりこれでは心臓が持たない。
おまけに何故か今日の英輔は優しい。
あんな顔されたら許してしまいそうになる。
困るんだけど。絶対に困るよ。私はあの家とは関わりたくないし、今日だってサークルの為に仕方なく妻として応じているだけなんだから。
妻として・・・・って、やっぱり そういうことだよね?
え・・っと。
思いっきり悩む。



