VOICE

優しい目がスッと細められる。



「本番をさぼって、こんな体育館倉庫で何人もの男とヤリまっくてたなんて、知れたら…

君ってきっとみんなから見捨てられると思うんだよね。いい気味だ。」



その声に背後からいくつかの影が近寄ってくるのを感じる。
私は何をしようとしているのか察した。



「い…いや…」必死に身をよじって逃れようとする。



見るからに柄の悪そうな人たちの汚い手が触れる。

「きゃあ!!!!」

「無駄だよ。文化祭の賑わいの中、こんな裏まで来る人なんていないからね、誰も助けには来ない。

…それじゃ、僕は本番に行ってくるよ。」



ニコッと笑って、靴音を響かせながら離れていく先輩。

何本もの手が、私の頬を、胸を、足をなでていく…

嫌…お願い…やめて…




私は目から大粒の涙がこぼれるのを感じた。スカートがぐいっとまくられるのを感じて私はぎゅっと目をつぶった。



「嫌ぁああああ!!!!!」