「あぁ、TAKU君も来てたのか。ちょうどいい、君がいたらイメージ湧くのになって話してたところだったんだよ。」
「そうだろうなと思って。ラストの告白のシーン、行き詰ってるんですよね。」
「そうなんだ。桃役の真奈美ちゃんも困ってて…いろんなパターン録ってはいるんだけど…」
そういってちらっと泉先輩を見上げる監督さん。
「…原作者のOKが出ないんですね。」
表情を読み取った一条君が代わりに言葉にする。
「…、まぁ、長く続いている作品だから、ラストは妥協したくないと思っているから、それはいいんだが…今日中にとらないと放映に間に合わせられないんだよ…。」
困ったような監督さん。
その時相良君がそっと耳打ちしてくれる。
「滉佑は『恋色ライフ!』の原作者の田中マリア先生です。そして、TAKUは拓海の声優業に使っている芸名です。」
「あぁ…恭弥様の声優さんは顔を出さないことで有名なTAKUさんだったわ、そういえば。
へー!マリア先生が泉先輩だったんですね…ってえぇ!!!」
嘘!?泉先輩が『恋色ライフ!』書いてるの!?ヤンキーなのに!?
突然大きな声を出す私に驚くスタジオのメンバー。
「で、そういえばこの子は…?」監督さんは不思議そうに私を見つめる…
泉先輩がゆったりとこちらに近づいてくる。そしてガシっと私の肩を捕まえる。
「オレのイメージする桃です。こいつが、田中桃なんです。表情も動きも、身長も声も。オレのイメージ通りです。昨日やっと見つけて…きっと参考になると思って連れてきました。」
…え?今なんと?
「そうだろうなと思って。ラストの告白のシーン、行き詰ってるんですよね。」
「そうなんだ。桃役の真奈美ちゃんも困ってて…いろんなパターン録ってはいるんだけど…」
そういってちらっと泉先輩を見上げる監督さん。
「…原作者のOKが出ないんですね。」
表情を読み取った一条君が代わりに言葉にする。
「…、まぁ、長く続いている作品だから、ラストは妥協したくないと思っているから、それはいいんだが…今日中にとらないと放映に間に合わせられないんだよ…。」
困ったような監督さん。
その時相良君がそっと耳打ちしてくれる。
「滉佑は『恋色ライフ!』の原作者の田中マリア先生です。そして、TAKUは拓海の声優業に使っている芸名です。」
「あぁ…恭弥様の声優さんは顔を出さないことで有名なTAKUさんだったわ、そういえば。
へー!マリア先生が泉先輩だったんですね…ってえぇ!!!」
嘘!?泉先輩が『恋色ライフ!』書いてるの!?ヤンキーなのに!?
突然大きな声を出す私に驚くスタジオのメンバー。
「で、そういえばこの子は…?」監督さんは不思議そうに私を見つめる…
泉先輩がゆったりとこちらに近づいてくる。そしてガシっと私の肩を捕まえる。
「オレのイメージする桃です。こいつが、田中桃なんです。表情も動きも、身長も声も。オレのイメージ通りです。昨日やっと見つけて…きっと参考になると思って連れてきました。」
…え?今なんと?

