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「夢?」

先に席を取りに行っていた春人と合流した後、雪見は知恵に了承を取り、夢の内容を部員たちに話した。

久我や加山などは、怖い怖い!などと言ってちゃかしそうだと予想していたが、それに反して皆真剣に耳を傾けていた。

雪見が、知恵の代わりに夢の話を話し終えると、沈黙の後、暮山が口を開いた。

「このホテルの名前。『ne-m’oubliez-pas』。ちょっと気になったんで、調べてみたんです。」

雪見は、自分が調べることを忘れていたのを思い出した。

それと同時に、暮山がホテル名のフランス語の発音をさらりとしたことに驚く。

「これ、勿忘草っていう花のフランス語の名前なんです。直訳すると、『私を忘れないで』。花言葉も同じです。」

知恵が、ゴクリ、とつばを飲み込んだ。

「ホテル名にこんな意味、不思議だと思って・・・。このホテルの幽霊話、色々調べてみました。」