そして今日はその当日なわけで…
「いってきまーす!」
「気をつけてね、いってらっしゃい!」
お母さんは章太のこと知ってる。
学校の帰り章太に送ってもらってたら
親とばったり会うという…
なんとも少女マンガであるパターン。
お母さんは章太のこと
すごーーく気に入ってる!
だから今日も応援してくれてる。
二つ目の信号をわたって
たしかここを右に……あった!!!
白いアパートの二階。205号室
205…205…
インターホンをならす。
すると扉が開いた。
「実花おはよ!
どーぞはいっちゃってー!」
「陽奈ちゃんおはよ!
おじゃましまーす」
チョコ作りの準備をしていたのか
テーブルの上はこの間2人で買った
ラッピング用のもの
キッチンの上にはチョコレートや
その他諸々の材料
「まあ、まずはココアでも飲んで!」
そう言って陽奈ちゃんは
可愛らしいコップを渡してくれた。
あったかい……。
正直歩いてきたから
とっても寒かった…
気遣ってホットココアをくれる
陽奈ちゃんって…天使。

