「俺はなおしか見えてなかった…一瞬で…恋におちた。」
私は…
ツッチーの言葉を
ただ黙って聞いて…
泣かないって決めてきたのに
目に涙が溜まっていくのを止めることがどうしてもできなかった。
「あの時は祝福する側だったけど今度は…祝福される側にならない?」
「え…?」
ツッチーは立ち上がって
私の手をとる。
そして
中央奥の十字架を指差して…
深呼吸して…
ツッチーの口から出てきた言葉は……
「あそこで…俺と永遠の愛を誓って。結婚しよう。」
う・・・そ・・・。
もう無理だった。
瞳から…
一筋の涙がこぼれる…
「何で…?私たち別れて…今日で友達付き合いも…終わりって…」
「そうだよ。彼氏にも友達にもなれないなら…もう夫しか残ってないだろ?」
何だよ…ソレ?
すごい発想、考え方。
やっぱり予想外なことばかりして私を驚かす。
ね?ずっとこんな計画…一人で一生懸命考えてくれていたの?
今日で最後の日だと覚悟してきたのに…
プロポーズされちゃうなんて夢にも思わなかったよ。



