「だからって……」



頭を抱えてしまう俺。男が苦手なくせに男が行くような店にいくら親友の堂園さんのためだからって……。



「だけどね社会勉強になったよ!未知の世界だったぁ。メイド服着た女の子たちみんな可愛かったよ♪」



そんなフォローしてもダメに決まってるじゃん。



あみの手を取って俺の前に立たせて抱き寄せる。立っても座ってる俺と同じくらいの背丈。ちっちゃくてかわいいんだよ……大好き。



「別に束縛するつもりはないよ?だけどあみはかわいいんだから場所は選んでよ……俺心配」


「……うん」



あみの心臓の音。ドキドキしているのが伝わってくる。いつまでたっても純粋……かわいい。