一一できるかって思っていたけど……



夜の寝室。私の指先を唇にあてて軽くキスをしてくる。



「なお……なんか甘い香り」


「そう?あ、あみにバスキューブもらったから今日お風呂入るときに入れたからかも……」


「無敵だよなぁ……顔も指先も綺麗で香りまでつけられたら……」



そう言って今度は唇に深いキスの繰り返し。部屋中に響き渡る舌を絡める音。



もう何度もキスも体も重ねているけど私はいつもドキドキする。



普段はバカなことしかしないくせにこんな時は私をその気にさせるような甘い言葉を次々と出してくる。



嘘をつく奴じゃないからなおさらドキドキは止まらなくて……完全にツッチーの思うツボ。



私はツッチーの作り出されたこの雰囲気にのまれて……



「やっ……」



うわっ……声出しちゃった。もう恥ずかしいから嫌なのに!!



「なお……我慢しないで声聞かせて……?」



やだやだやだ!!
唯一の私の抵抗っ!!



だけど……



そんな抵抗も最近じゃ無駄だって分かってきた。私の体のことを全て知りつくしているツッチーに適うわけもなく……