「よし!じゃ出かけますか?」



玄関の鍵を閉めると自然と私の手をとって握ってくるツッチー。



「わあ!!」


「はぁ?!」



いきなりで思わず大声を出して手を払いのけてしまった。ツッチーは目を丸くして驚いていた。



「な、何だよ?」


「いや……あんまり人前でイチャイチャしたくないっていうか……」



超うそっ!!緊張して手に汗かいちゃうのがバレルのが嫌だったから。



わーわー!!マジで私のキャラじゃないよっ!!もうやだー!私にデートなんてやっぱり無理なんじゃないのかな……



少しへこんでいる私を見てツッチーは一歩もひかない。



「ダメ!デートで手繋がない奴なんているかよ?!これは絶対ゆずらねー!!手は繋ぐのぉ!!」



お、女心を分かってないな。いや、私が普通じゃないのかな?



「じゃ、腕組んでいい?」



右腕をツッチーの左腕に入れて腕を組む。うん。これなら直接肌に触れないから緊張しているのばれないからいいや。



「こっちのが密着度あるのに。ま、俺はどっちでも嬉しいからいいけどー♪」



本当にバカ……こっちは緊張してるんだから。