ズルズルと床に崩れ落ちていく二人の体…彼女の体を支えて唇を離して涙目の彼女に伝えた…



「テルヨ…変わらないでいいよ…もう。好きでいてくれている感情は充分伝わったから…」



テルヨ…こんな彼氏でごめん。もっと大人になるから。君の性格なんて一番理解しているつもりだったのに…



テルヨにだってきちんと感情はあるんだ。欠けているんじゃなくて…“怒る”とか“嫉妬“とかの嫌な感情を浄化して“優しさ”に変えてしまう女の子なんだよね。



こんな女の子…この世に他にいないよ。



「うっ…こんな…私でいいの?…も…ものたりなくない…?」



「テルヨじゃなきゃ駄目だよ…」




その夜はもう家には帰さなかった。一晩中抱いて何度も甘いキスを繰り返して何度も耳元で囁いた…




「愛してる…」




変わらないでそのままの君でいいから…ずっと俺のそばにいて一一一…



ずっと一緒にいよう…




忘れかけていたけど…俺はお客さんとして来ていたころの君に恋におちていたんだから…



だから等身大の君に…




俺は惚れていたんだよ…