分娩室の扉の前でソファーに腰掛けてはまた立ち上がり……なんだか落ち着かない俺。



その時、分娩室から看護師さんがバタバタと扉を開けてどこかに去っていった。



妙な胸騒ぎがする俺。



何かあったのか?



だけどまた看護士さんは何かの医療道具を手に持って分娩室に入っていこうとした瞬間……



俺たちのほうを見て笑顔で言ってくれた。



「一人目は生まれましたよ!男の子!」



わっと両家の親たちは喜ぶ。お兄ちゃんかー。もう一人は?!



なおは無事?



そしてすぐ数分後にまた同じ看護士さんがやってきて笑顔で言ってくれた。



「二人目も無事生まれましたよ。女の子です!母子ともに元気です」



女の子…… 



お兄ちゃんと妹…



少し手が震えていた俺。



「妻と赤ちゃんには会えませんか?」


「お子さんは念のため保育器に寝かせてます。一日もすれば出ることは可能だと思いますよ。お母さんは麻酔から覚めるまで待って下さいね」