「そういえばなお。お色直しの時、何か言いかけてたの何だったの?」



なおはグラスの水を飲みながら少し考え込む。



ぷっ……恥ずかしくて言えない時の顔。こういう時の姫の扱いはね……



グイッと引き寄せて姫の顔を俺の体に押しつけて隠してあげる。



「何だったの?」



俺の問いかけにやっぱり顔が隠れると素直に口に出せる姫は話しだす。



「……ツッチーがサプライズなんて考えてない!って言うから少し淋しかったから……嬉しかったよ。ありがとう」



……へ?



じゃあの時、恥ずかしいから良かった!って言ったのは本音ではなくて淋しさから強がって言ってしまったってこと?



「相変わらずかわいすぎ……」



ずるいんだよ……お前のそのギャップ。



まだメイクもしっかりされたなおの唇に何度もキスを繰り返す。



「まっ……て……誰か来るよ……」


「ノックしたらやめる……それまで拒否らないで」



これから二次会、三次会って夜は長い。本当は早く家に帰ってめちゃくちゃ抱きたかった。




だってマジで愛してるもん……