私のヒーロー

「……やめろ……」

「えっ……」



浅木くんは頭を抱えて
小刻みに震えていた。



「浅木くん……!?」




1年以上、一緒にいるけど。
こんな浅木くん見た事ない。


どうすれば……。
浅木くんに手を伸ばそうとすれば。



「痛ッ……」



凄い力で
私の手を掴んできた。


そして
私の体を壁に押し付ける。



「もう……俺を苦しめないでくれ」

「え……」

「俺の中に入ってくるな……」



苦しそうな声。

浅木くんは何を
そんなに苦しんでいるの?



「2度と……もう2度と」



周りが静寂に包まれた。

そして
恐ろしい低い声が私に放たれる。