私のヒーロー

「どうした?」



2人きりの部屋。


さっきの騒がしい空間とは
うって変わって静かな空気が流れている。



私は何の前触れもなく
優輝に抱き着いた。




「亜樹!?」




戸惑う声が上から降ってくる。


状況がつかめてないのだろう。



そんな声を無視するように
私は優輝を強く抱きしめ
ゆっくりと口を開いた。





「私さ……。
今まで優輝に助けられてばっかりだった」




小さな声が
静かな部屋に落とされていく。




「辛い時には傍にいてくれた。

私が立ち止った時には
背中を押してくれた」




自分勝手で強引な優輝だけど……。


本当は凄く優しくて……。



いつも私を……。

その優しさで
包み込んでくれていた。