結局廉斗くんのおうちに着くまでお互い無言できまずさだけが流れていた。
廉斗くんの部屋に着いて、
あたしをそっとベッドにおろして自然とベッドに腰かける体勢になった。
廉斗くんはあたしのすぐ隣に腰をおろした。
「……緩菜ちゃん、ごめんね」
「え?」
「守ってやれなくてごめん」
「どうして廉斗くんが謝るの?廉斗くんは十分守ってくれたよ?」
廉斗くんがあの時来てくれなかったら、
きっと如月くんにあたしの全てをとられちゃってたから。
「緩菜ちゃん、あいつになにされた?」
「……えっとね、」
平然をよそおわないと。
絶対に泣いたりしたらだめだよ。
そしたらきっと廉斗くんは自分のせいだって思うから。
「キスされちゃった!けど1回だけだったし、それにセカンドキスは奪われてないから大丈夫大丈夫!」
「………」
「そ、それに触れたのも一瞬だったからしてないのと同ーー…」
視界が暗くなって気付いた頃には目の前には廉斗くんがいた。
「れ、廉斗くん//!?ち、近いよ///」
なにもしなくてもお互いの息がかかってしまう距離。

