「緩菜ちゃん着いたよ」

「あ、うん」


着いたであろう所は本当にカラオケで如月くんはなんのためらいもなく店内に入っていく。



「ねー?駅前のカラオケの方が近いし安いのになんでこんな人通りがないカラオケなの?」


率直な疑問をぶつけた。


ここにカラオケがあることは知ってたけど大通りにあるわけじゃないし、
むしろ繁華街とまざってあるから
普段あたしは来ないところ。



「あーここのカラオケ知り合い働いてるから安くしてくれるんだー」

「へ~そうなんだ!」



そんなもん、なんだ?

でも他にも女の子とかいるみたいだし大丈夫だよね?



バイトの店員さんらしき人に案内された部屋には2階にある1番端の部屋。


如月くんの後ろを歩いていたあたしは如月くんの後に部屋へと入った。


でもそこには……



「あれ?なんで誰もいないの?」


たしか、他にもいるって言ってたよね?


「あー、それなら嘘だよ。だれもこない。俺と緩菜ちゃんだけ」



え?どうゆうこと?
如月くん嘘ついてたの?