緩菜ちゃん、自分がなにやってるかわかってる?

自分の今の格好わかってる?


緩菜ちゃんは胸が特別大きいわけじゃないと思うけどバスタオル越しに谷間がみえていて、

髪の毛から匂うシャンプーの香り、
まだ完全にかわいていなくて雫がたれてて、


頬だけじゃなく、
顔全体を真っ赤にして、

うるうる潤んだおっきい目でじっと俺を見つめていて、




俺だって男だ。
ましてや好きな人。

こんな状況、耐えれるほどできてない。



このままこんな状況でいたら確実に俺は
緩菜ちゃんを俺のものにしてしまいそうで、



唾をゴクリと飲み込んでそっと緩菜ちゃんから離れた。




「……廉斗、くん?」



ごめん緩菜ちゃん、今返事ができるほど俺できてないから。



だから俺はその呼びかけに応じずに部屋をあとにした。



バクバクなる心臓がおさまる気配はない。