「奏汰ー」


少しして奏汰が戻ってきた。
俺もそのころになるともう食べ終わってたけどイライラはおさまらない。



「あ?」

「ぅおっ……なんだよ、さっきより機嫌悪くね?」

「うっせーな」

「まぁどうせ緩菜ちゃん関連だろうけど、
話きくよ」



周りに人がいないのを確認して俺はしぶしぶイライラの原因を話し出した。



「……ふーん、緩菜ちゃんがそいつとカラオケねぇ」


あー思いだしただけでムカつく。



「それに緩菜ちゃん好きなやついるって」

「あーそれ廉斗の耳にも入ったんだ」


入ったんだってことは奏汰も知ってたんだな。



「チッ」


「…如月雅は気おつけろ」


は?奏汰なに言い出すんだよ。


「どっかで聞いたことある名前だなって思ってたけど、思い出した。

あいつ俺の知り合いの女の子に手出したんだよ。

緩菜ちゃんにしたことと同じ手使って」



「………」




「カラオケに皆いるって言うけど、
ほんとはだれもいない。
そこでなにするか、
言わなくてもわかるよな?」



奏汰の言いたいことはすぐに理解出来た。