「さっきもって?」

「え?雅くんだよ?友達としてよろしくねって握手したんだ!」


あれ?廉斗くんなんか顔つきが……



「緩菜ちゃん俺は握手がしたいんじゃないよ。俺はこっち」



そう言い握る手をいったん離しすぐにまた繋いできた。


指と指を絡める、

恋人繋ぎ。



「ひゃっ!!れれれ、廉斗くん!?」

「んー?」

「ここここ、恋人……

「うん。恋人繋ぎ。嫌だった?」



なんでそんな普通なの!?
だって恋人繋ぎだよ!?
あの恋人繋ぎだよ!?



「…やじゃ、ない」



だけど凄い嬉しくて、
多分尋常じゃないほど顔は真っ赤だろうけど……。



「ん。帰ろっか」



指から伝わる廉斗くんの体温。

ここからあたしのドキドキが伝わってしまうんじゃないかって……。




廉斗くんは、少しでも

ドキドキしてるかな?